バトスピの世界観

神煌臨編 第2章の世界観

新たな創界神グランウォーカー誕生

オシリスの襲撃を受け、ロロは自分たちの貧弱さを痛感していた。このまま座視していては、遅かれ早かれ、「グラン・ロロ」はどこかの世界に併合されてしまう。
考えた末、ロロが下した決断は、『創界神グランウォーカー』を増やすことだった。
創界神グランウォーカー』を増やす。言うのは簡単だが、読んで字のごとく、『創界神グランウォーカー』とは自ら世界を創り出せる者のことである。
「さあ、創って」といわれて、安易に世界など創り出せるものではない。
だが、ロロにはあてがあった。
ついこの前、虚無の軍勢によって崩壊しかけた世界を、ロロは創り直した。
その工程を、彼の中で共に体験した人物がいる。
そう、ロロを煌臨させたアレックスである。
アレックス
「僕を神様に……って創界神グランウォーカーになれってこと? 
あはは、からかわないでよ、ロロ。
…………冗談じゃないんだね。もうそれしか手は無いのか。わかった。
僕、創界神グランウォーカーになるよ」
今度は前回と逆の手順をたどる。
ロロが、自分にアレックスを煌臨させるのだ。
自分の中に内包されたロロの力を使って、アレックスの世界創造が始まった。
 
自分を切り分けて世界に変えていくイメージ……かつてロロの中で世界創造を体験した時のイメージを借りて、アレックスの作業は進んでいき、10日目にしてついに新たな世界が誕生したのだ。
 
見事に『創界神グランウォーカー』となったアレックスは、小さな小さな自らの世界に「グラン・アレクサ」と名付けた。
たったひとつしかなかった「ウル」の陣営に、ふたつ目の世界が加わったのだった。
アレックス

エジットの逆襲

「デルポ=ナイラック」となった世界に新たな法則を敷いたアポローンとアルテミスは、当然、オシリスの反撃を予想していた。十分に警戒し備えていたはずだったが、「エジット」の策略が上だった。
やってきたのはオシリスではなかった。その時点で予想と違っている。しかも、同時に二つの世界が接続され、前後から二人の『創界神グランウォーカー』によって挟撃されてしまったのだ。アポローンに対峙したのはセト、そしてアルテミスにはイシスが襲い掛かった。
完全に不意を突かれる格好となった上に、さらに予期せぬことがあった。
「エジット」が連れてきた軍勢は、アルティメットだったのだ。
創界神グランウォーカーアルテミス
「この天使たち、私の矢が通じない!? じゃあ、数でカバー! 撃って撃って撃ちまくるわよっ!」
 なんとか抵抗を試みたものの、防御が得意なはずのアルテミスが、先に崩されてしまった。彼女の率いていた軍勢は、アルティメットへの対抗手段が皆無に近かったのだ。
創界神グランウォーカーイシス
「これが、オリン12神の実力? 無様なものですね……もう、お逝きなさい……。
わたくしの化神、星天使女神イシスターの威光にひれ伏すのです……」
戦力の均衡が崩れたことで、それまでセトと互角の戦いを演じてきたアポローンも手を引かざるを得ない。
創界神グランウォーカーアポローン
「いかんな、アルテミスも頑張ってくれているが、あのゴッドアルティメットは危険だ。ここは退くしかないか……」
本来なら「デルポニア」と「ナイラック」の接続を切れば良いところなのだが、今回は前後をセトとイシスの世界に挟まれ、切り離すこともできない。
創界神グランウォーカーセト
「暴れろッ! 砂海嵐神タイフォームッ! オリンを砂の海に沈めるのだッ! 
アポローン、土産は置いていってもらうぞッ! さあ、尻尾をまいて、さっさと立ち去れィ!」
セトとイシスのゴッドアルティメットに敗れたアポローンとアルテミス。二人は奪った世界を取り戻されたどころか、自分たちの世界も放棄して、別の世界に撤退するしかなかった。
 
「オリン」vs「エジット」の戦いの第二幕は、「エジット」のアルティメットの投入により、「オリン」の大敗という結果に終わったのだった。
イシス

オリンからの使者

「ウル」に新たな『創界神グランウォーカー』が誕生して間もなく、「グラン・ロロ」に世界が接続された。
あわてて迎撃に向かおうとしたロロとアレックス。しかし、彼らの前に現れたのは、「エジット」の侵略者ではなく、「オリン」の使者だった。彼は様々な情報を携え、ロロたちのもとへ現れた。

使者は告げる。アポローンとアルテミスがセトとイシスに敗北したこと。「デルポ=ナイラック」が「エジット」の手に落ちたこと。彼らはアルティメットを率いていること。そして、セトとイシスは「グラン・ロロ」を侵略するため、すでに「デルポ=ナイラック」を発っていること。
……時間が無い。いくらロロとアレックスが『創界神グランウォーカー』といっても時間までは操れない。
創界神グランウォーカーヘルメス
「なに? アルティメットに対抗する準備を整える時間が無いって? なら、グラン・ロロ各地への伝達はオレと、オレの化神、光速神王オデュッセイバーに任せときなァ!」
なんということだろう、「オリン」からの使者は『創界神グランウォーカーヘルメス』だったのだ。
ヘルメスに伝令を任せ、急ピッチで迎撃の準備を始めるロロとアレックス。
結果、「エジット」のふたつの世界が接続される前に、何とか態勢を整えることができた。

――世界の接続と同時にセトとイシスの軍勢の侵攻が開始された。
しかし、相手がアルティメットであることを知っていたロロたちに油断はない。
ヘルメス率いる英雄獣たちの助力もあり、なんとか持ち堪えることができた。

ところが、アルティメットの猛攻は留まることを知らなかった。今は耐えられているが、このままでは「エジット」の物量の前にいずれ押し切られてしまうだろう。

そんな中、「オリン」の主世界「オリュンポリス」へ戻っていたヘルメスから、重要な情報がロロたちに伝えられた。
『神世界』の要所たる「グラン・ロロ」の危機と、何より「エジット」の横暴を見かねた「オリン」の最高神が、問題解決のために自ら「グラン・ロロ」に向かっているというのだ。
創界神グランウォーカーヘルメス
「あと7日だ。7日でオレらの最高神“ゼウス”がやってくる。それまで持ち堪えてくれ、今回はそういう戦いだ」
ロロとアレックスの目に希望の光が灯る。
セトとイシスの猛攻に対し、ともすれば折れそうになっていたふたりの心が、再び活力を取り戻したのだ。

ゼウスの到着まであと7日……。「グラン・ロロ」の最も長い7日間が始まる。
創界神ヘルメス