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契約編:環の世界観
第3章
ダンが創界神ヤマトタケルから契約の創界神ミトラの所在を明かされる少し前、カイは神世界東域を中心に契約の創界神の捜索を行っていた。そこで『混沌』に侵された世界を目の当たりにしたカイは、混沌の危険性を認識し、一つの決断をする。
- 契約者カイ
- 「あれは、何だ? あの混沌は……契約の創界神を見つけたとて、どうにかできるものなのか? ……私も最後の手札を切らねばならないか」
――かつてウルリカには英雄がいた。神世界の要所にあるウルリカは常に危険にさらされ、そのたびに、世界を救う英雄が現れた。その中でも世界崩壊の危機を救ったのが、光と闇の英雄と呼ばれる一人の男だった。彼はその後も英雄としての責務を全うし、世界を守り続けた。その力は常軌を逸し、遂には世界を守る概念となり果てる。創界神となった今でも、あまりに強大な力故に、他の世界から危険視され、ウルリカを出ることを禁じられている。それが、光闇の創界神オメテオトル。
カイはウルリカに逗留している間、フラカンを始め、幾人かの創界神と契約を交わしたが、ついぞオメテオトルと契約することは叶わなかった。しかし、混沌と戦うには、彼の力が必要となる。カイは神世界の禁を破り、オメテオトルを召喚する。
- 創界神オメテオトル
- 「オレの力が必要か? ならば、お前の力、今一度、試させてもらうッ!」
- 契約者カイ
- 「オボロ、ガタル、テラード、ラオン、ヴリック、フェルマ。総力戦だ!」
オメテオトルがウルリカの外へ出たことで、ウルリカの創界神たちは騒然とする。カイの下へウルリカの創界神たちも集まってくる。
ウルリカの創界神たちが見守る中、カイの戦いが始まる。オメテオトルの埒外の力の前に次々と倒れる相棒たち。しかし、カイは引かなかった。それほどまでに混沌の力は強大で、それを制すにはオメテオトルの力が必要なのだ。
戦いの果て、ラオンの咆哮が響き渡り、その一撃がオメテオトルに届いた。
戦いの果て、ラオンの咆哮が響き渡り、その一撃がオメテオトルに届いた。
- 創界神オメテオトル
- 「……お前たちを英雄と認めよう。究極にして終局……それがオレの契約だ……神世界を覆う混沌を共に払おう」
ダンはついに契約の創界神ミトラと対面を果たす。ミトラの口から語られる契約の真実。それはすべての世界を飲み込み、終わりをもたらすという『混沌』に対抗する為であった。
しかし、ミトラはただの契約だけではまだ足りないと言う。真に混沌を払うためにはより深く、より相性のいい創界神との契約が必要なのだと。
しかし、ミトラはただの契約だけではまだ足りないと言う。真に混沌を払うためにはより深く、より相性のいい創界神との契約が必要なのだと。
- 創界神ミトラ
- 「ただの契約ではまだ足りないのです……混沌に抗うにはさらに上の階層に上らなければ……そう、彼のように」
創界神オメテオトルを伴い、カイがダンの下へやってくる。カイはダンに勝負を持ち掛けてきた。これまで幾多の勝負を繰り広げてきたダンとカイだったが、それはゲームではなく、本当の闘いであった。
オメテオトルの力はダンがこれまで見てきたものとは桁違いのものだった。星の生命力であるマグマの力を自在に操り、大地からマグマが吹き出したかと思うと、空から隕石を降らせて惑星規模の攻撃を繰り広げてくる。契約している創界神がいない今のダンでは――たとえ、アポローンやハデスと契約していたとしても、勝負の結果は明らかだった。そのとき、オメテオトルとダンの間にミトラが進み出る。
- 創界神ミトラ
- 「契約者カイ、これはあまりにフェアではありませんね。僕が力を貸してもよろしいですか?」
- 契約者カイ
- 「私としたことが……公平性を欠くとは。いいだろう。創界神ミトラ、ダンに力を貸してやってくれ」
- 創界神ミトラ
- 「ダン、雷に縁のある貴方にはもっとふさわしい創界神がいます……彼なら、インドラなら真に貴方の力になれたのでしょうが、今は僕で我慢してもらいます」
- 契約者ダン
- 「ああ! カイとオメテオトルに勝つために、オレに力を貸してくれ! ミトラ!」
ダンはミトラと仮の契約を結び、再びオメテオトルと対峙する。探し求めていた創界神の力は、ダンにこれまでにない程の力をもたらした。これまで防戦一方であったが、ミトラの天啓によりそれらすべてをしのぎ切る。ダンはアルティメット「天啓聖龍ヴェーン・ダーンタ」を煌臨させ、オメテオトルに一矢報いることに成功する。
ダンはカイとオメテオトルに『混沌』と戦う力があることを示したのだった。
神世界ログ03 編集責任者:フレミア





