2013年3月8日
Time for a Change

バトルスピリッツファンのみなさん、こんにちは。バトスピ特別調査室では、究極・伝説カードの決定を深刻に受け止めています。私たちはゲームで使うあらゆるカードをデザインしているため、カードのパワーレベルの判断を誤り、究極・伝説カードを発表しなくてはいけない状況を作り出してしまったことは反省すべきことです。それでも、私たちは現在の環境で戦えるカードを作り続けなくてはなりませんし、そのためにはカードを極限近くまで強く設定することもあります。そして、そのカードが一線を越えてしまうこともあるのです。そんなときは環境を調整し、バランスを取る必要が出てきます。特に私たちが注意しているのは、相手のアクションを封じたり、1ターンで勝利してしまうようなコンボデッキです。相手がこのタイプのデッキを使っているとゲームを楽しめないため、このデッキが大会で使われることがないよう、注意しています。トーナメントレベルで使われることを想定して作ったカードが実際にはそのレベルで使われないこともありますが、新しいカードがバランスを変える可能性を考慮し、様々な環境を想定して決定を下さなくてはならないのです。
 
それでは、今回の発表についてご説明したいと思います。最初のカードにはみなさんも驚かないでしょう。「烈の覇王セイリュービ」はバトスピの中でもかなり強いカードです。個人的には、このカード以上の強さを持つカードは、「大天使ミカファール」しかないと思っています。トラッシュから大量のコアを戻して召喚できる効果はゲームの流れを大きく変えますし、勝敗を決めてしまうこともよくあります。ただ、カードの禁止はできるだけ避けたいので、まずは究極カードに指定して、プレイヤーの使用頻度が減るかどうかを確認しました。しかし、1枚しか使えなくても、デッキの内容に関係なく、最近の公認大会などでは、ほぼ必ず「烈の覇王セイリュービ」がデッキに入っています。さらに、コストを支払わずに召喚できる効果があるので目立ちませんが、このカードには強力なバースト効果もあります。コストを支払わずに召喚することも可能なこのカードをデッキに入れない理由はないでしょう。あらゆるデッキに入るようになってしまった今、このカードを禁止せざるを得ません。このカードが強すぎるのは明白ですし、このタイプのカードをコントロールできるカードは簡単には作れません。そのため、3月23日から、「烈の覇王セイリュービ」は伝説カードに指定され、デッキに入れられなくなります。
 
今回、伝説カードに指定されるのは「烈の覇王セイリュービ」のみです。過去のコラムにも書きましたが、今年の環境はとても流動的です。ループデッキが強かった時期もありましたし、マ・グーデッキが猛威を振るったこともありました。さらに、4コストのカードと強力なフィニッシュカードが組み合わさったデッキが人気を集めたり、「颶風高原」「鉄の覇王サイゴード・ゴレム」「鳥獣烈神ガルード」などが入ったデッキ破壊系のタイプがよく使われたこともありました。「氷の覇王ミブロック・バラガン」や「黒天狐ネガ・ナインテイル」など、バウンス効果を中心に組まれたデッキも、年間を通して人気がありました。つまり、様々なタイプのデッキが使われてきたので、長期に渡って特定のデッキがトップデッキに君臨するような状況ではなかったのです。現時点では、他に禁止すべきカードもなく、環境は比較的安定していると思います。

しかし何枚か、このままにしておくのが心配なカードがあります。新しい弾がリリースされるたびに、新しいカードや効果の組み合わせが可能になりますが、パワーレベルには注意しなくてはなりません。新しいカードが登場するたびに強くなるカードがあるのです。例えば「闇騎士アグラヴェイン」。このカードは、トラッシュにあるコスト7以上のカードを、どんな色でもコストを支払わずに召喚できる効果を持っています。現在の環境では、「ストロングドロー」にあるようなシンプルな効果や、少し複雑な方法でカードをトラッシュに移すのは非常に簡単です。つまり、5コストの「闇騎士アグラヴェイン」の効果で高コストのスピリットを簡単に召喚することができる状況で新しい弾がリリースされていくと、このカードが召喚できる高コストスピリットが、どんどん増えることになります。新しいスピリットはゲーム中に使える強力な効果や、優れたアタック時効果を持ちますが、基本的には召喚しづらくなっています。しかし「闇騎士アグラヴェイン」を使うと、ゲームの早い段階で非常に強力なスピリットを召喚することが可能になり、環境に大きな影響を与えるのです。紫属性は、トーナメントレベルの環境で常に強いわけではありませんが、新たなサポートカードや強力なスピリットがリリースされれば、基本ルールを破る可能性が高く、この種のカードには注意が必要です。そのため、「闇騎士アグラヴェイン」は3月23日から究極カード<1>に指定され、デッキに1枚しか入れられなくなります。

姫ループデッキは、年間を通して人気がありました。キーカードはデッキの名前にも使われている「導化姫トリックスター」。デッキから1枚ドローし、トラッシュにあるカードを手札に戻すことができます。ほとんどのデッキで、プレイヤーはこのカードを使って別の「導化姫トリックスター」を手札に戻し、軽減シンボルを増やす効果を組み合わせ、さらにドローを続けます。最終的に相手を倒す方法は様々ですが、ドローを続けられる効果はとても強力なのです。同様にドロー効果を持つ「マジックブック」を究極カード<1>に指定した後、このタイプのデッキのスピードはある程度下がりました。しかし、このデッキをサポートするような新しいカードがリリースされれば、また猛威を振るう可能性も考えられます。簡単にデッキから全てのカードをドローできてしまう状況は生み出したくありませんが、「導化姫トリックスター」が2枚あれば、それが可能になります。そこで、このカードの使用を1枚に制限することで、姫ループデッキのスピードを大幅に下げることができると判断し、3月23日から究極カード<1>に指定することにしました。
 
今回のリストに入る最後のカードは、まずい時にまずい場所に現れるカード、「プリズモルフォ」です。このカードは【連鎖】のシステムが登場する前にデザインされました。3コストで軽減シンボルが6色あり、召喚するのが簡単です。全ての色のスピリットとして扱えるため、【連鎖】の条件を満たすことができて非常に便利なカードです。【連鎖】はとてもエキサイティングなシステムですし、今後もこの効果を持つカードをリリースしていく予定です。ゲームの早い段階で複数の色のシンボルがフィールドにあると、【連鎖】を持つカードが非常に強力になるため、「プリズモルフォ」のように低コストで早い段階で確実に召喚できるカードを作るときは、より慎重になります。プロモーションカードの多くが長期に渡って配布されますが、お店で売っているカードと比べると手に入れるのが大変です。これだけが理由ではありませんが、手に入れづらいカードですから、プロモーションカードについては他よりも少し厳しくジャッジしました。その結果、「プリズモルフォ」を究極カード<1>に指定し、3月23日からはデッキに1枚しか入れられなくなります。他にもシンボルを追加できるカードはありますが、「放浪者ロロ」のようにコストが高いか、シンボルの色が全色ではなく1色のみ追加されるものばかりです。現在の環境には【連鎖】を持つカードが数多く存在するので、プレイヤーのみなさんはシンボルを追加できるカードを手に入れて【連鎖】やスピリット、マジックカードを活用しようとするでしょう。その場合でも、「プリズモルフォ」を召喚するよりは難しいはずです。
 
【新伝説カード】
烈の覇王セイリュービ
【新究極カード<1>】
導化姫トリックスター
闇騎士アグラヴェイン
プリズモルフォ
 
「烈の覇王セイリュービ」についてはみなさんにも受け入れていただけると思います。他のカードについては色々なご意見があると思いますが、今回の決定をご理解いただけたらと思います。バトスピ特別調査室を代表して、みなさんのご理解に感謝するとともに、まもなく始まるトーナメントシーズンでの検討をお祈りしています。今年もチャンピオンシップ会場のどこかでお会いするのを楽しみにしています!
 
では、また次回お会いしましょう。

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