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契約編:環の世界観
第4章
――神世界が混沌に飲み込まれていく。混沌が世界を変質させる。あるべきものは形を失い、無秩序に混ざり合い、ひとつになっていく。
ダンの目の前で世界が目まぐるしく移り変わる。そこで繰り広げられたのは異界見聞録に語られた虚空との戦いだった。その刹那、雷皇龍の咆哮が世界に響き渡り、さらなる世界が現れた。それは「天雷神域」と呼ばれる世界であった。天雷神域は程なく混沌に飲み込まれるが、そこにはひとりの創界神が残っていた。雷を司る創界神インドラである。
ダンの目の前に現れた新たな創界神。すぐさま創界神オメテオトル、創界神モリガンが包囲し、創界神ミトラがつぶやく。
- 創界神ミトラ
- 「貴方はインドラ。まさか貴方が外の世界に現れるなんて」
ミトラは旧知の創界神の出現に瞠目する。そんなミトラを他所にインドラはダンを見据え、問いかける。
- 創界神インドラ
- 「雷皇龍の使い手――ダンと云ったか。貴様とは縁があったようだ。余の力振るい、この混沌、滅してみせる覚悟はあるか?」
圧倒的な雷の神気を放つインドラ。ダンは直感する。この創界神こそが己の力を十二分に発揮するに足る創界神なのだと。ダンはインドラへと手を差し伸べる。ここに「神世界救世契約」が締結された。
インドラと契約したダンは、契約者カイ、契約者トア、そして3人の創界神ミトラ、オメテオトル、モリガンらと共に創界神ケイオスを討つべく行動を起こす。
世界が混沌に飲まれるその時、ダンの元には創界神ラー・ホルアクティから通信が送られてきていた。――ケイオスは混沌の裏にいる。その言葉を受け、ミトラがケイオスへと導く。
- 創界神ミトラ
- 「ケイオスの居場所は僕が必ずつきとめます」
ミトラの導きで混沌の中心部、その裏側へと至るダン一行。そこには混沌の上位眷属「堕天将」が待ち受けていた。混沌に侵された英雄たちの前に立ちふさがるオメテオトル。カイはオメテオトルと共にその場に残り、ダンたちを先に進ませる。
- 契約者カイ
- 「君がこの状況を捨て置けるわけがなかったな。いいだろう、ここは私たちが引き受けよう!」
- 創界神オメテオトル
- 「墜ちた英雄か……わかるぞ、お前たちの苦しみが。救って見せよう、オレのこの手で!」
数々の叛英傑を屠り続けるオメテオトル。そこへ、ひとりの堕天将が襲い掛かってくる。「叛英傑ヘラク・ケイオス」の投げつけた隕石を一撃で砕くオメテオトル。お互いに力と力をぶつけ合う激しい戦いが繰り広げられる。そして、激闘の果て、オメテオトルの拳がヘラク・ケイオスの顔を覆う拘束具を砕いた。満足そうな笑みを残してヘラク・ケイオスは消えていく。しかし、この戦いはまだ終わらなかった。カイとオメテオトルを倒そうと数多の叛英傑たちが結集していたのだ。
叛英傑たちとの戦いをカイとオメテオトルに任せたダンたちはついに混沌の最奥に辿り着く。そこには、この戦いのすべての元凶たる創界神ケイオスが静かに佇んでいた。ついにダンとトアはケイオスに辿り着いたのだ。ケイオスの目がダンに向けられる。それと同時に、ケイオスの傍らに影が集まり、次第に見知った形を成していく。
- 創界神ニュクス
- 「ここまで来てしまいましたか……仕方のない人たち」
- 契約者トア
- 「やっぱり倒せてなかったか~。いいかげんしつこいんだよね。モリガン全力で行くよ!」
- 創界神モリガン
- 「ああ、心得たッ! やっと私様の扱い方が分かってきたようだな、トア!」
モリガンの槍斧がニュクスに迫るがニュクスは霧になり、それを避けようとする。トアは間髪入れずに宝剣帝ビジュール・ジュワイオーを超顕現し、ニュクスを照らし出した。ビジュールの放つ輝きにより、姿を固定されたニュクスはモリガンの攻撃をその身で受けることとなった。
- 宝剣帝ビジュール・ジュワイオー
- 「モリガン様の剣たる力、今こそ、お見せ致しますわ」
ニュクスはトアとモリガンにより、ケイオスと引き離された。残ったケイオスと対峙するダンとインドラ。ついに最後の戦いの幕が上がる。
- 創界神ケイオス
- 「混沌が支配する輝かしき世界をこの手に……」
ケイオスは両手で周囲の混沌を集め、「混沌超神星ジークヴルム・オルタ・ノヴァ」を召喚する。かつてのキースピリットたる超神星龍ジークヴルム・ノヴァの変わり果てた姿に動揺を隠せないダン。だがインドラは意に介さず、ダンに檄を飛ばす。
- 創界神インドラ
- 「呆けるなダンよ! 我らが締皇スピリットを召喚するのだ!」
- 契約者ダン
- 「そうだ、オレにはまだコイツがいる! 天雷よ、神なる世界を引き裂け! 雷神龍皇ヴァジュラヴルム 顕現ッ!」
インドラの天雷を受けてパワーアップしたジークヴルムの最高到達点のひとつ。「雷神龍皇ヴァジュラヴルム」が顕現する。
ジークヴルムに連なる者同士の戦い――激突する雷と混沌。互角の戦いを繰り広げる2つのジークヴルム。ヴァジュラヴルムは雷の槍を周囲に放ち、ジークヴルム・オルタ・ノヴァは無秩序な動きで攻め立てる。ダンとインドラは予測のつかない動きに翻弄される。ケイオスはその瞬間を見逃さなかった。
ケイオスは混沌を操り、この空間に叛英傑たちと戦いを繰り広げるカイとオメテオトル、ニュクスと戦うトアとモリガンを転移させた。戦場はたちまち狂騒に包まれる。ケイオスはこの場にさらに不確定要素を加えたのだ。3組の戦いが複雑に絡み合い、いよいよ戦局は混沌を極める。すべてはケイオスの掌の上で進んでいる。しかし、混沌は思いもよらぬ奇跡をも引き起こす。
星を震わす最大規模の異奏の出現にケイオスの動きが一瞬止まる。異奏が作ったその瞬間、ダンはインドラに合図を送る。2人の意思が重なる。ノヴァを越えるノヴァを、今――
- 契約者ダン&創界神インドラ
- 「超神星を越え現れよ! すべてのノヴァの頂点に立て! 超龍雷神グラン・サジット・ノヴァ! 煌・臨ッ!」
異奏が導いた最強最後のノヴァ「超龍雷神グラン・サジット・ノヴァ」が煌臨した。
- 契約者カイ
- 「いけっ、ダン、お前が混沌を晴らすんだっ!」
- 契約者トア
- 「やっちゃえ、ダン! あたしたちの世界を救って!!」
超龍雷神グラン・サジット・ノヴァの一撃が混沌を吹き飛ばした。
神世界のすべてに天雷が響き渡る。
それを誰もが勝利の咆哮だと理解する。
混沌はいつの間にか神世界から消え去っていた。
神世界に秩序が戻ったのだ。
レクリスから始まった契約の物語。
2度の審判を乗り越え、契約の創界神を求め神世界へ。
原初神群を退け、ついに見つけた契約の創界神。
契約の力は混沌に対抗するために生まれた願いであった。
その契約の物語についに終止符が打たれた。
ここで一先ず筆を擱こう。
しかし、物語は終わらない。
未開の大地が君の冒険を持っている。
契約編:環 終了
神世界ログ04 編集責任者:フレミア





